小池氏支持でそれぞれの議員の態度が明快で頼もしい存在なのは公明党だけかもしれない。 

「蓮舫さんが共産党と連携していますからね。そうなると、公明党が黙ってない。共産党が応援すればするほど、公明党が小池さんの応援に熱心になっていく」(同) 

 当選後の都政運営を見据えれば、小池氏にとって都議会自民の存在は大きい。

「都民ファーストに加えて自民、公明が都議会で小池さんについてくれれば、磐石な体制を築けるわけですよ」 

 小池氏が出馬表明した都議会で、小池氏の不信任案が提出される一幕もあった。提出したのは、上田令子都議。都民ファーストの創設メンバーの1人だったが、小池氏の政治手法を批判して離党。現在は地域政党「自由を守る会」代表となっている。 

 不信任案に「賛成」して起立したのは上田都議のみで否決された。 

 上田氏は不信任案を出した理由をこう話す。 

「小池知事の2期8年を私は全く評価していない。学歴詐称に関しても何の説明もない。もう政治から引退すべきだと考えています」 

 8年の長きに渡る小池体制には、評価と批判が相半ばする。知事選の行方は混迷を極めそうだ。

(AERA dot.編集部・上田耕司)

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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