ケンコバ 僕はこういうことを、勝手にストロングスタイルって呼んでいます。プロレス用語なんですけど、派手な技ではなく原始的な格闘だけで会場を沸かすことや、そういう精神のことなんかをストロングスタイルって言うんです。いろいろな技を使うよりも、気持ちが大事。だからビジネスホテルでも、飾り気のないものを見たらついつい、ストロングスタイルって言っちゃう(笑)。
まろ プロレスファンの目線でビジネスホテルを見ているんですね!
ケンコバ はい。ホテル業界に初めてプロレスの概念持ち込んだの、僕やと思います。
まろ すごく素敵な考え方だと思います(笑)。ひとりでホテルに泊まると、普段は気がつかないようなことにも目がとまって、細かい部分にも気付けるのが楽しいですね。
ケンコバ そう、人によってはネガティブにとらえちゃうようなことも、ストロングスタイルやなと思ったらポジティブになりますしね。
まろ なるほど……!その通りですね。ケンコバさんは番組で歓楽街を歩くとき、ご自身のアンテナで見つけたお店にどんどん入られますよね。私はなかなか勇気が出なくて。
ケンコバ 最初の一歩目が、勇気が出ないだけかもしれないですよ。僕は子どもの頃、お雑煮が出身県や家庭によって味が全然違うと知って、同級生の家を正月に回り続けたことがありました。友だちが出掛けていても、「ちょっとお雑煮だけいただいてもいいですか」って上がり込んで、各家庭でごちそうになっていました。大人たちは笑顔が引きつっていましたけど(笑)。怒られるようなことはなかったですね。それが僕の〝飛び込み〟デビューです。
まろ 面白すぎます(笑)。好奇心のほうが勝っていたんですね!すごすぎてまねできないかも…。
ケンコバ 確かに初めての店の入りにくさは、僕も感じることはあります。でも実際にやってみると、刃を向けられるようなことはないですよ。意外と大丈夫!
まろ ケンコバさん流の、ビジホ泊からの歓楽街というスタイル、なかなか一歩踏み出せないけど挑戦してみたい、という方にアドバイスをお願いします!
ケンコバ お前たちは来るな。この言葉に「何を!?」と思える人たちだけ、立ち上がってきてほしいですね(笑)。
まろ 気持ちが大事、やりたい人がやればいい、ということですね。まさにストロングスタイル!
ケンコバ そういうことです。ビジホ泊、ぜひストロングスタイル全開でやってみてください!
(構成 生活・文化編集部)