「2009年の春、愛子さまが7歳のときに、保護犬の由莉が天皇ご一家のもとに引き取られました。その年の5月に御料牧場にご一家で向かわれたときに、愛子さまは由莉を抱っこしていらしたのですが、そのときは、7歳の愛子さまの腕の中にすっぽり収まる子犬でした。それから3カ月後の8月に、那須御用邸で静養されるときも愛子さまは由莉を抱っこして那須塩原駅にお出ましになりました。3カ月経つと、子犬のときから3~4倍くらいの大きさになっていて、愛子さまの腕からはみ出てしまうくらいに成長していたんです。那須塩原駅ではたくさんの方たちが出迎えていましたが、愛子さまのその姿を見て、微笑ましいやらビックリするやら、とても大きな歓声が湧いていました」

2009年5月ご一家で御料牧場へ。由莉のキャリーケースを持つ皇太子さま(当時)も雅子さまも笑顔が弾ける

 愛子さまの元にやってきた由莉との初めての夏休みを楽しみたかったのだろう。しかし、写真で見ると、たしかに7歳の愛子さまが抱きかかえるにしては由莉は大きかった。いつも一緒な愛犬だが、翌年から那須塩原駅に由莉の姿はなかった。つげさんが取材するとこんな話が。

「翌年からは由莉を抱っこして愛子さまが登場することはなくなったんですよ。てっきり、由莉は赤坂御所(当時)でお留守番しているのかと想像していました。あるとき、天皇ご一家の護衛をしていた元皇宮警察の方とお話をする機会があり、『由莉はお留守番していたのですか』と聞いたら、ペットを新幹線に乗車させるには総重量の制限があってキャリーケースを含めて10キロまでなのだそうです。由莉は10キロを超えてしまったので、一緒に新幹線には乗らずに車で移動し、御用邸内ではご一家と過ごされていたようです。こうした後日談も含めて、動物好きの愛子さまらしいエピソードだなと思います。いまでも由莉を可愛がっていらして、20歳のお誕生日のときに公開された映像でも由莉と一緒でしたね」

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