雅子さまの相手を思いやる心

 園遊会の招待客のため、あらかじめ写真を用意していた雅子さまに、大手企業のマナーコンサルティングやNHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズの「富豪村」や「密漁海岸」(来月放送予定)、映画、CMなどでのマナー指導も手掛けるマナーコンサルタントの西出ひろ子氏は感嘆する。

「雅子さまは、どのような方が園遊会の招待者にいらっしゃるのかを事前に確認なさっていらっしゃいますね。その上で、お目にかかったときに会話が弾むような情報をキャッチなさり、さらにそれをどのような形で伝えると、相手に喜んでいただけるかということまで考えて事前の準備をなさっていらっしゃいます。

 常日頃、私は企業の研修などで申し上げていますが、マナーの基本は、相手の立場に立ち、相手を思いやる心が大切。雅子さまが園遊会の事前準備をするのは当然と言えば当然のことかもしれませんが、相手の立場に立って準備をなさっている点が、さすが雅子さま!とあらためて感じ、素敵だなと思いました」
 

 ニュースなどの映像ではわかりにくいが、横尾氏は集音器のようなものを手に握っていた。横尾氏は以前、自身の強度の難聴について、こう告白している。

「五感のひとつである聴覚を喪失してしまったことは人生における最大の危機感でもあります。音の理解を遮断された生活はハタ目からは全く理解されません」(「週刊朝日」2023年4月7日号・連載「シン・老人のナイショ話」より抜粋)

 そのため、実は会話が億劫なことも。

「唯一の会話手段のワイヤレスイヤホンも最近はかなり聞きとりにくくなってきています。家族やスタッフとの会話は次第に筆談によることが多くなってきました」(同・抜粋)とも吐露している。

 雅子さまのの写真は、そこもふまえて準備していたものだったのかもしれない。そんな周到な準備は「私たちにも伝わってくる」と西出氏は話す。

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北大路欣也さんとの会話では