AERA 2024年6月17日号「医師676人のリアル」特集より

交渉してようやく「育休」を取得

 大学病院に勤務する男性医師(31)はこう話す。

「世間と同様、『休まなきゃダメ』『育休は取った方がいい』という認識が医療界でも普通になってきたと思う。一方で、『休みを取ります!』『育休取れないのは問題ですよね』と主張できないと、ずるずる働かされます。私も交渉して、ようやく2カ月の育休が取れました」

 主張しないと叶わないなら、改革とはいえない。アンケートには祈るような声が並んだ。

「過労死が少なくなる」(開業医、泌尿器科、50代、男性)

「子どもとの時間が増えたら」(麻酔科、40代、女性)

「健康を害する医師が少しでも減りますように」(勤務医、小児科、50代、女性)

(編集部・井上有紀子)

AERA 2024年6月17日号「医師676人のリアル」特集より

AERA 2024年6月17日号より抜粋

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