億り人会社員、橘 ハルさんのXのアイコン(画像/本人提供)
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日経平均株価が史上最高値を更新して初の4万円を突破するなど、3月までの日本株は絶好調。だが30代で「億り人」になったハルさんは新NISAで日本株を買う予定はないという。その理由は?

【発表】1775人回答「新NISAで日本株買う?」結果はこちら!

 私のX(旧ツイッター)のフォロワーさんに「新NISAで日本株の個別株や投資信託・ETFを買っていますか?」とアンケートをしました。

 回答結果は「している」が48.9%。「していない」が51.1%でおよそ半々でした。

 私は株主優待目的で日本の個別株をいくつか持っていますし、趣味でテーマ株の投資をごく少額ですが行っています。

日本株は買いません

 ただ、新NISA口座では日本株のインデックス型投資信託(以下、投信)や日本の個別株を購入する予定はありません。

 その理由は、新NISAでは20〜30年という超長期での運用を考えているからです。日本企業に限らず、どの国の企業も、数十年後には存在しているかどうかすらわかりません。

「これからはインドが来る!」「米国は安泰」も、ただの予想でしかないのです。

 2024年は年初から3月下旬まで日本株が右肩上がりでした。その様子を見て「米国に比べて伸びしろがありそう」と日本株のインデックス型投信や日本の個別株を買おうと思いはじめた人もいるでしょう。

下手に予測しない

 でも、素人の自覚(私自身もただの個人投資家、素人です)があるなら「下手に予測しないでおこう」というスタンスでいるのがいいと思います。

「日本株に伸びしろがありそう」とあなたが考えているなら、他の人もそう考えているかもしれません。

 私は「自分が考える(予想する)程度のことは、もっとすごい人がとっくに気づいている」と思っています。

 その点、全世界株式のインデックス型投信は時価総額加重平均型の指数に連動するので、日本株が上昇して時価総額が大きくなれば、現在5〜6%の組み入れ比率も勝手に上がっていきます。

 それを待たずに「日本株だけ多めに仕込んでおこう」と買いに行くときは、自分の予測が正しいと心から自信を持てるときだけでしょう。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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安住拓哉

安住拓哉

出版社勤務を経て2021年に独立。経済関連記事全般が得意。取材・執筆歴20年以上。雑誌の取材記事の他、単行本のライティングも数多く手掛ける。

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日本株はオワコンなのか?