「夏の扉」

(1981年4月21日リリース/作詞:三浦徳子 作曲:財津和夫 編曲:大村雅朗)

撮影/写真映像部・大野洋介 レコードジャケット/「歌謡曲BAR スポットライト 新橋」所蔵 

「好きな順で10曲を発表するわけではないですが、やはり『夏の扉』は欠かせません。松田聖子さんのコンサートではもちろんですが、自分のものまねライブでは、初めて見に来てくださった方が、聖子さん世代ではないご高齢の方から子どもたちもすぐに一体感が出る曲で、何の説明もいらない! “髪を切った~”に“聖子!”のコールが返ってくる、それってすごい曲だなと思います。ギターソロの部分もかっこよくて大好きです!

 当時、サイドを流した“聖子ちゃんカット”が大流行しましたが、この『夏の扉』辺りの聖子ちゃんカットが、正に“ザ・聖子カット”って感じでしたね。松田聖子さんが“フレッシュ、フレッシュ”と跳ねて歌う時の聖子ちゃんカットの揺れ、作曲・財津和夫氏のロックテイストなビートがマッチして元気が出る曲です!」

 続いては難曲! だからこそ松田聖子の歌唱力が際立った「風立ちぬ」だ。

「風立ちぬ」

(1981年10月7日リリース/作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内)

撮影/写真映像部・大野洋介 レコードジャケット/「歌謡曲BAR スポットライト 新橋」所蔵 

「松田聖子さんは大瀧詠一サウンドを何曲か挑戦されているのですが、聖子さんも『とても難しかった』と語っていた楽曲のひとつですよね。私も好きで歌ったりするんですが、もしかしたら、聖子さんの歌の中で一番難しいかもしれないですね。

“か、ぜ、た、ち、ぬ~”と高音から入って、ワンフレーズを歌い切るのですが、聖子さんのキャンディボイスがとてもかわいいので難易度が伝わりにくいけど、すごく挑戦された衝撃的な1曲だと思います。

 こんなに難しい曲を『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』では生放送で歌っていらした。松田聖子さんだけでなく、当時の歌手のみなさんは、歌番組といえば生放送も多かった。私のものまねライブも収録ではないので、その難しさはわかります。

 松田聖子さんのボーカリストとしての厚みと大瀧詠一サウンドの小気味良い軽やかさが相まった最高傑作楽曲だと思います!」

 次は、ここで登場!という感じの「赤いスイートピー」。

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