星裕方さん(右)と加納千裕さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年5月20日号では、地域おこし協力隊で株式会社里山パブリックリレーションズの代表でもある星裕方さんとASTRA FOOD PLAN代表の加納千裕さん夫婦について取り上げました。

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妻35歳、夫29歳で結婚。妻は埼玉県、夫は新潟県でそれぞれ仕事をしながら暮らす。

【出会いは?】マッチングアプリで知り合い、初対面は東京・代官山のフレンチのお店。

【結婚までの道のりは?】初対面で意気投合して、次に会う時は旅行しようということに。1カ月後に新潟県十日町市松代(現在の夫の拠点)へ車で旅行に行き、交際がスタート。その1年3カ月後に結婚。

【家事や家計の分担は?】平日はそれぞれの拠点で生活。一緒にいるときは、料理はほぼ妻、食器の洗い物は夫。そのほかは、できる方ができるときにやっている。家計は基本的には別々。共通で使う口座に毎月一定額振り込んでおり、日用品や外食などで使う。

夫 星裕方[30]十日町市地域おこし協力隊/株式会社里山パブリックリレーションズ 代表取締役

ほし・ひろのり◆1993年、東京都世田谷区生まれ。2017年、慶應義塾大学経済学部卒業。23年4月に着任し、「棚田のPRと関係人口創出」をミッションに活動している

 結婚と新潟への単身移住。どちらも譲りたくなかった自分との結婚を妻はよく承諾してくれたと思います。移住を強引に推し進めて不安にさせてしまった分、できる限り妻の仕事を応援したいです。

 お互いに仕事で自己実現をしたい気持ちが非常に強く、どちらかが妥協するのは望ましくないと考えています。今は二人とも自分自身の生産性を上げ、チームでフォローできるような組織を作ることがテーマです。

 結婚して本当に良かったと思います。のんびり屋な自分とは違い、妻は頭の回転も速く、戦国時代の豪将のような人です。離れていても仕事の様子を聞いたり、メディアで報道されているのを見かけたりすると、一人の仕事人として尊敬します。

 最近は起業家の先輩としても良きメンター、助言者となってもらっています。お互いの自己実現を応援し合う関係がお互いをパワーアップさせていると思います。子どもができたら、それがもっと強まる気もしていて、楽しみです。

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