「参政党は3年前からずっと妨害されている政党です。今回だけじゃなくて、2年前の参院選のときからずっと妨害されていますが、メディアは取り上げてくれませんでした。私たちはそこと戦ってきています。目の前で大きな声で、ずっとワーワー言われながら演説してきました。今も来ます。だけど、スルーするんですよ。相手しちゃダメなんですよ」
日本保守党の飯山陽氏は投開票日前日の27日、門前仲町での街頭演説でこう語った。
「今日ね、何回も、あの例の連中に妨害されて。何回も何回もですよ。私たちつけ回されて、逃げ回って、何回も街宣のチャンスを逃しました。今日の数時間ムダにしました、あいつらのおかげで」
上脇教授「選挙のやり方をはき違えている」
神戸学院大学の上脇博之教授は、今回の黒川、根本両氏の行動についてこう話す。
「演説をしている時に、演説の内容が聞こえないくらいだと、これはもう妨害になりますね。たとえば、肉声でマイクも使わず、拡声器も使わずに、一言ヤジを飛ばしたくらいだと、演説を聞けないということにはならないので、妨害にならない」
今回のつばさの党のケースは公職選挙法の「選挙の自由妨害罪」に抵触する可能性があるという。
「表現の自由があるから、ということでやったようですけど、演説している人は聴衆に聞いてほしいから演説をしているわけです。政策を訴えるのが選挙なのに、それを聴衆に聞いてもらえないということになると、演説している意味がなくなる。聴衆も演説を聞きたくて足を止めているはずです。(つばさの党は)選挙のやり方をはき違えています。議論したかったら、相手の演説が終わってからやればいいんですよ」