AERA 2024年4月29ー5月6日合併号

JUNON:成長する過程の分岐点で泣くのは仕方ないよ。

MANATO:RYUHEIが泣きながら言っていた「こんな良い人生、生まれ変わっても歩めません!」という言葉はすごく好きです。

RYUHEI:じゃあ泣いて良かったです(笑)。

MANATO:全員のMCに共通していたのはドームで終わりにしたくないという意志。初めてドームに立てた感動はありながら、次に進む覚悟がMCの次に歌った「Glorious」にも込められています。

泥臭くて人間らしい

――全国高校サッカー選手権大会応援歌として書き下ろした「Glorious」の作詞はLEOとSKY-HIだ。

SOTA:僕は東京ドームの1日目は号泣でしたが2日目は幸せな気持ちで、どちらも喜怒哀楽に分けたら喜ではあったけど、全く違う感情で歌った「Glorious」でした。いろいろな感情に寄り添ってくれるし、幅広い人に刺さる曲だと改めて感じた。固定観念にとらわれない奇跡が描かれているし、言い回しが優しい。そして、自分のことを歌うというよりいろいろな人が受け取りやすい歌詞として考えられているところがLEOくんらしい。

LEO:高校サッカーの選手だけでなく、関わっている人すべてのことを考えました。野球をやっていた頃の仲間のことやBE:FIRSTのことも思った。歌詞を書く前に地元の当時の通学路や野球をやっていたグラウンドを見に行って、「自分はどんなことを思っていたんだろう?」と考えながら当時聴いていた曲を聴くと涙が溢れそうになりました。誰かにとってそういう曲になってほしいと思い、自分が納得するまで歌詞を完結させたくなかった。社長(SKY-HI)に「これでいこう」と言われても「もう一回考えさせてください」と言って持ち帰って、翌朝冷静になって考えるということを何度も繰り返しました。

SOTA:素晴らしい。

LEO:ありがとう。BE:FIRSTのメンバーになる前、数えきれないほど挫折を繰り返して音楽を辞めようと思ったけど、「僕から音楽を取ったら何も残らないから死ぬしかないのかな。でもまだ死にたくないから音楽を続けよう」と思った日々がありました。ドームで「Glorious」を歌い始めたら自分の人生がフラッシュバックして歌えなくなってしまった。そんな幸せな気持ちにさせてもらえたのも人に恵まれた今の環境だからこそ。感謝の気持ちで曲の中にいました。

RYOKI:東京ドームのライブを通じて、やっぱりBE:FIRSTは泥臭くて人間らしいグループだと思いました。自分たちがやりたいことに対して忠実ですし、自分たちの生き方に寄り添って動いている。固定観念や伝統がある世の中で殻を破るのはなかなか難しいけれど、(所属する)BMSGが新しい会社ということもあって僕たちはそれができています。

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