「1年休みます」とマネージャーに電話を
──今までで、一番しんどかった時期は?
Aぇ!になる前ですかね。って言っても、僕、(事務所に)入ってすぐにマイク持ったり、本当にめちゃめちゃ恵まれてたほうなんです。
同世代で一緒に前出るメンバーがおらんかったから、なにわの4人[※現在のなにわ男子メンバーである、大西流星、道枝駿佑、高橋恭平、長尾謙杜のこと]と一緒に曲歌わせてもらったり、(現在のAぇ! groupメンバーの)正門(良規)くんと小島(健)くんと一緒にトリオでバンドしたり。
でもなにわの4人との壁はすごかったし、Aぇ!の二人とも同じところにはいられてなかったから、ほんまどっちつかずな感じで、きつさはありました。
そのなかでコントとかで頑張って前出て、みたいなころ、なにわ男子ができたんですけど、しんどさはまったくなくて、関西にグループできたって素直にうれしかって。そのあと同期が3人入ったLil かんさいってグループができたときも、おー、同期もグループ組んだよ、すげーって。
で、そのあともう一グループできるぞみたいな噂が流れてきて、そこに正門、小島が入ってバンドできんくなったら俺居場所なくない?ってなりました。もう高2やし、受験して大学でちゃんと音楽勉強するかって思って、マネージャーさんに「1年休みます」って電話しましたね。
──落ち込んだり、腐ったりはしなかった?
だってまだ(入所して)3年目4年目とかの、腐れへんペーペーやったんで。アイドルはめちゃ楽しかったですけど、執着ができたのはAぇ!に入ってからなんで、吹っ切れた感じでしたね。
そのときの自分としては悔しさはあったけど、今思い返すと、十何年ずっと頑張ってきてっていう人たちとか、Aぇ!のほかのメンバーと比べたら、全然大したことない悩みやったと思います。
──その後、小島さんの力添えもあって無事にAぇ! groupメンバー入りを果たしたそうですが、音楽面での、自分たちの強みは?
熱量というか、身を削ってやってる感じというか。メンバーそれぞれの声の個性と、それがそろったときの圧力も強みやと思います。「Aぇ!と言ったらこのジャンル」みたいなのはまだ見つけられてないです。キラキラはもちろん……もちろんって言ってええやろ(笑)、ちがうし、どっちかっていうとギラギラやと思うんですけど。