[表紙]Aぇ! group佐野晶哉/週刊朝日2023年4月14日号(写真・木村哲夫)

コントコーナーでファンをふるいに

──デビューという夢について、メンバーと話すことはある?

 あー、全然あります。最初はなぜかデビューっていうのを口にしてなかったんです。雑誌とかで夢を聞かれても、みんななんかちがうこと言ってて。でも1年経ったぐらいのとき、みんなで集まって、「俺らの夢って何やろ?」「まずデビューって言ってみませんか?」って誰かが言って、各々口に出すようになりましたね。

 最近は、ほんまめっちゃしゃべってます。特に小島くんとはそういう話になりますね。「全国ツアー終わったら俺ら何してるんやろう?」とか。2023年の(デビューへの)意識はそれまでとはちょっとちがう部分があると思います。ファンの人も感じ取ってくれてると思うし、YouTube(のコメント)とかほんまにありがとうって感じです。

──デビューするために必要だと思うことは?

 未完成やからこそ応援したいと思ってもらえるグループでありたい。バンドなんかみんなヘタクソやけど、この熱量、がむしゃらさを忘れへんかったらいつか(デビュー)できるかなって信じてます。俺もダンスとか苦手意識があるけど、リチャ末[草間リチャード敬太&末澤]に食らいついてやろうっていう気合で踊ってます。

──佐野さんといえば、コントでもいつも全力で暴走されています。

 小島健と佐野晶哉は、ライブの序盤で増やしたファンをコントコーナーでガッサガッサふるいにかけてます。こんな俺でもついてきてくれるかって(笑)。選ばれしデカめのボールしか残んないですよ。やから、「僕らのことを好きな人はたぶんずっと好きでいてくれるよな」ってこの間二人で話しました。あんなぶっさいくな女装しても緑のペンライト持ってくれて、ありがとうございます。

(構成・大谷百合絵)

※週刊朝日 2023年4月14日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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