音楽は人柄とか全部含めて伝えるもの

──今後ライブで挑戦してみたい楽器は?

 ルーパー(という機材)を使うと、ギターを弾いたらその場で録音して会場に流しながら、そこに自分でドラムを足して、ベースも足して……って積み重ねていける。今は実力的にできないけど、いつかその場で音が生まれていくような見せ方をしたいです。

──高校は音楽科で声楽を学んだとのこと。どんな学生生活だった?

 40人クラスで女子が34人だったので、女子校にいる感覚で過ごしました(笑)。最初は生きていくために男子6人で固まるんですけど、1年ぐらいで男女の壁もなくなって。高校は学生のなかで一番楽しかったですね。

 3年間お世話になった声楽の先生が、(卒業間際の)授業の最後に歌を歌ってくれたんですけど、ずっと号泣してて、演奏としてはボロボロやったんですよ。でもそれを見ながら40人が泣いて。音楽ってテクニックじゃなくて、人柄とかドラマとか全部含めて人に伝えるもんなんやなーって教えてもらいました。それはAぇ! groupとしても大事にしてます。

──普段、どうやって曲を作り出している?

 毎回、あー無理や、って泣きながら作ってます(笑)。悩んだときは、3時間ぐらい家の周り歩いたり、いったん忘れますね。悩まへん時間を作ったら考えたときにパッて出てくることもあるので。

 自己紹介ソング[「僕らAぇ! groupって言いますねん」]のサビは、(出演した映画)「20歳のソウル」の試写会で佐藤浩市さんがしゃべってるときになぜか急に思いついて、やっば!と思って、楽屋に帰ったらすぐ携帯に吹き込みました(笑)。

──曲作りにおいて、こだわりはある?

 メンバーの魅力を引き出すこと。プロの人からも提供していただける状況でメンバーが楽曲を作るメリットって、グループの一人ひとりを輝かせられる曲を作ってこそやと思うんで。メンバーが歌いやすい音域はたぶん一番理解してるし、このフレーズこの人が歌ったらファンの子に響くよな、とかも意識してますね。

──今後作りたい曲の構想はある?

 1年ぐらい前、誠也くんが「詞書いてみたいねんな」って言ってて、「じゃあ俺、曲書きますよ」って言ったまま止まってて。で、この前、観覧車が一周する間(メンバーと)二人でしゃべるっていうYouTubeの企画を撮ったとき、「詞書くって話、どこ行ったんすか?」って聞いたら、「いいタイミングで、ファンの人に覚悟伝えて、ついて来てもらえるような曲を作れたらなー」って。そんなあっつい話をしてたら、あつすぎたのか全カットされてましたけど(笑)。

 誠也くんはAぇ! groupめちゃめちゃ好きやし、俯瞰で見てるから、ファンの人にどんな言葉で届けるのかすごい興味あります。曲のイメージは、声をからして歌う応援ソングですかね。

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