※写真はイメージです(写真:gettyimages)

 ゴールデンウィークが終わった。次の祝日は7月の海の日だ。それまでどうやって仕事のモチベーションを保てばいいのか。産業医の武神健之さんは「今のうちに『6月の有給取得日』を決めておくといい。「疲れる前」に休むことが大切だ。メリハリを付けて働くことで自律神経もととのえられる」という――。

1年の中で一番長い「祝日がない期間」

 今年のゴールデンウィーク(GW)が終わりました。次の祝日は7月の海の日(7月15日)で、実はこの間約2カ月間は1年の中で一番長い「祝日がない期間」となります。

 今回は、GW明けでやる気が出ない人や五月病が心配な人たちのために、これからの2カ月間の長丁場を、モチベーションを高く保って働き続けるために効果的な“休暇”の取り方についてお話ししたいと思います。

 私たちの多くは実感として、休暇は楽しく気分転換になることや休暇で心身がリフレッシュされることを知っています。また、休暇を計画している時間も楽しく、休暇が近くなると、ささいなことは気にならなくなる、つまり幸福度が上がることも経験済みでしょう。

 オランダの研究者J. Nawijnらが休暇が幸福感に与える影響を調べた論文では、このように書かれています。

休暇日数と幸福度に相関はない

 他にも休暇と幸福感の関係を調べた論文はいくつかあり、だいたい以下のようなことが言われています。

 これらのことから私がヒトの休暇と幸福度について推測するには、ヒトの幸福度は休暇そのものからも得られますが、休暇への期待が高まる休暇前からも高まっていると断言できるでしょう。

 何をもって「とてもリラックスした」休暇とするかは人により違うでしょう。個人的には、「蓄積した疲労を癒やす=元気を取り戻す休暇」ではなく、「積極的な気分転換=喜びや楽しみや安らぎを味わう休暇」を指すのだと思います。そのために休暇中に何をやればいいのかという具体的な決まりはありません。自分の好きな過ごし方でいいのだと思います。大切なのは、疲労からの回復だけではなく、さまざまなポジティブ感情(うれしさ、楽しさ、気持ちよさ、誇らしさ、すがすがしさ)を味わえるかという点です。

 そして、幸福度が必ずしも休暇の長さには関係ないのであれば、1~2カ月に1回は有給休暇を取得して、ちょっとした休暇を楽しむことは、多くの働く人のメンタルヘルスにポジティブな影響があると思われます。

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