また、昨年9月に右肘の手術を受けたことで、今季はDHのみで試合に出場する“打撃専門”となった。メジャーリーグ公式サイトの『MLB.com』は二刀流としてプレーできないことが成績に悪影響を与える可能性もあると指摘していたが、全くその気配もない。既に来シーズン以降の二刀流でのプレーを見据えて動き始めており、DHだけの出場でも野球への集中の度合いは変わらない。

「再び二刀流でのプレーを目指すという環境にあるのも良かった。日本ハム時代から『二刀流には時間が足りな過ぎる』と発言して野球のみに専念していた。手術からの二刀流復活のために集中することで外野の声をシャットアウトできているのかもしれない」(日本ハム関係者)

 普通の人間であれば普段の生活にも影響しそうなことが連続して起こったが大谷は平然とプレーしている印象を受ける。メジャーでの成功以来大きく取り上げられることとなった「目標設定シート」の中でのメンタルというエリアには「一喜一憂しない」「雰囲気に流されない」「波をつくらない」ということが書かれており、まさにこれを実行しているといった感じだ。

 エンゼルス時代の昨シーズン8月に右肘のじん帯損傷が判明した際にもペリー・ミナシアンGMは「彼はプロ。(ケガを知った時も)動揺していなかった。精神的に強い」と大谷のメンタルの凄さに感服するコメントを残している。

 水原氏の一件でも大きな損害を被ったが、むしろ大谷は“前向き”にとらえているのではないかという意見も多い。

「翔平はお金に関して無知、無頓着だったのを露呈してしまった。背番号を譲ってくれた選手の妻にポルシェを送ったりした件も美談にされるが、普通なら考えられない。高い授業料になったが今後の長い人生に向けては良かった」(日本ハムOB)

「捜査が進むまで(水原氏に)着服された金額もわからなかった。世間知らずと言われても仕方ない。しかしハワイの別荘購入など変化も見られる。資産管理、運用も含め、お金にも興味を持つようになったのではないか」(在京テレビ局スポーツ担当者)

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大谷は人間的にもさらにスケールアップ?