「怪我が成績低下に直結している。シーズンを通じて試合出場できればある程度の結果は残せるはず。仮に調子を崩していても存在自体が戦力とも言える。常に手を抜かない全力プレーがケガの原因だけに残念で仕方がない」( DeNA球団OB)

 4月25日には実戦形式の打撃練習も再開したが、守備や走塁を行うのはまだ先だ。昨年のオフには「1年間フルで戦ってもらいたい」と三浦監督は語っていたが、今季も“オースティン抜き”の戦いがこのまま続く可能性もあるだろう。

 一方のビシエドは来日9年目で初めて開幕一軍から外れた。オープン戦7試合の出場時点で打率.133と調子が上がらず二軍調整となり、加えて3月23日には家庭の事情で一時米国に帰国していたことも影響したようだ。

「二軍スタートへの心配は無用だった。若手に混じっても手を抜かずに精力的に練習を行っている。日本語も少し話せるので周囲には常に明るい雰囲気が漂っている。チームワークを大事にする大人の野球選手だと感じさせる」(中日関係者)

 中日在籍8年間で943試合出場、1003安打、138本塁打、547打点という成績を残し、2018年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得した。昨年は国内FA権を取得、今季からは日本人選手と同じ扱いとなっている。

「スイングスピードの速さとコンタクトの巧さに長けている。勝負強さも持ちわせて、タイトル獲得当時は最強外国人と言われた。しかし年齢とともに肉体面の衰えが目立つ。視力低下もあるようで以前のようにはプレーできなくなっている」(在京球団編成担当者)

 昨季は91試合の出場にとどまり、打率.244(315打数77安打)、6本塁打、23打点と来日8年目にしてワーストの数字となってしまった。今季は2021年オフに総額1000万ドル(約15億7000万円、金額は推定)で結んだ3年契約の最終年となる。

「立浪和義監督も常時起用することは考えていないようだ。外国人枠を考えなくても良いので、調子が上がり(一軍で)使えると思った時点で呼ぶはず。年俸は高くても、ある意味で割り切った起用方法になるだろう」(中日担当記者)

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