NHKの大河ドラマ「光る君へ」の17話が28日、放送される。人間関係がいよいよ複雑に絡み合っていく予感がするが、藤原道長の妻、源明子役を演じているのが女優の瀧内公美だ。物語のキーパーソンとして、演技で独特の存在感を示している。アマゾンのCMが印象に残った人も多いだろう(この記事は2023年12月5日に配信した内容の再掲です。年齢、肩書等は当時)。
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夜のバスの車窓から、街の景色を眺める仕事帰りの女性。「好きなこと 私のペースで いつだって自分らしく」との締め言葉。映画のような雰囲気と女性の表情が印象的なアマゾンプライムのCMを一度は目にしたことがあるのではないだろうか。SNSでは「CMの女優さんキレイだな」「何げない風景だけなのに、このCMの雰囲気いいなぁ」など世界観に魅了される声も多く、注目度の高さがうかがえる。
CMに登場しているのは女優の瀧内公美(34)。男女が逆転した大奥を描く話題のドラマ「大奥 Season2」幕末編(NHK)で、老中・阿部正弘役を好演している実力派女優といえばピンとくる人が多いかもしれない。実際、視聴者からも「AmazonプライムのCMの人か! 大奥の阿部正弘…同一人物だと今気付いた」という声が多く上がっていた。
「聡明(そうめい)で人望の厚い阿部正弘を演じるにあたり、瀧内さんは『原作で描かれていた正弘の柔らかさを取り入れつつも、若くして亡くなる人物でもあるので、物語の始めの方はすごくファニーに演じました』とコメントしていました。その言葉通り、同作のファンからは『ほんわかした笑顔の芯にある、誠実で揺るがぬ魂に泣けた』『ちょっとふんわりした独特の雰囲気ながら、胸打つお芝居でした』とその演技に絶賛の声が相次ぎました。11月14日放映の第17話では、正弘が志半ばにして病を患い、隠居するという展開だったのですが、今まで支えてきた13代将軍・徳川家定とのやりとりで、お互いを思い合う主従を超えた愛あふれる関係性に『涙なしでは見られない』と胸を打たれる視聴者が続出しました」(テレビ情報誌の編集者)