瀧内公美(写真:ZUMA Press/アフロ)

監督に直談判し主役をゲット

 瀧内は「初めて(17話の)台本を読んだ時は、自分のシーンであまりにも感情移入しすぎて涙が止まらなくなってしまって。セリフが一番覚えられなかった」とコメントしている。起用に際し、当初は「地味」という声も聞かれたが、フタを開けてみれば、いい意味で視聴者を裏切る結果になったようだ。

 瀧内が本格的に女優活動を始めたのは、大学を卒業後で他の女優と比較するとやや遅めといえる。しかし、活動半年後に映画「グレイトフルデッド」(2014年)の主演をオーディションで射止め(笹野高史とのW主演)、19年には主演した映画「火口のふたり」での影のあるヒロイン役が高く評価され、「キネマ旬報ベスト・テン」主演女優賞に輝く。映画作品への出演が多かったが、ここ数年は「共演NG」(テレビ東京系・20年)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系・21年)、「リバーサルオーケストラ」(日本テレビ系・2023年)など話題のドラマでも活躍し、存在感を発揮している。

2014年「グレイトフルデッド」で主演を務めたころの瀧内公美(中央)

「クールビューティな印象のある瀧内さんですが、バラエティー番組やトーク番組では屈託のない明るい笑顔で、劇中イメージとのギャップがまた魅力です。行動力も抜群で、素人時代、映画の撮影現場にたまたま遭遇したそうなんですが、すごく楽しそうで、募集していたエキストラに申し込み、そのまま撮影に参加。そしてその帰り道、オーディション雑誌を購入し、一つ目に見つけた芸能事務所に応募したと過去に語っています。結果、所属することになったというからすごいですよね。また、自分でプロフィルと出演作『彼女の人生は間違いじゃない』のDVDを名刺代わりに、『次回作に出たいです』と監督に直談判したこともあるそうで、それが春本雄二郎監督作品『由宇子の天秤』への主演につながっています」(映画ライター)

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