吉岡里帆(C)朝日新聞社
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「女が嫌う女」から脱却できるか(C)朝日新聞社
「女が嫌う女」から脱却できるか(C)朝日新聞社

NHKの教養番組「理想的本箱 君だけのブックガイド」が27日放送される。本を紹介する番組で、悩み多き10代の漠然とした不安や悩み、好奇心に答える3冊を、世界の数え切れない本の中から見つけるプライベート・ライブラリーという設定。そのライブラリーの主宰者として出演するのが女優の吉岡里帆だ。ドラマやCMに引っ張りだこの吉岡だが、なぜか「女性にあまり好かれない」というイメージがつきまとう。その理由を探った(この記事は2020年10月18日配信の内容の再配信です。年齢や肩書、情報などは当時)。

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「女が嫌う女」をめぐる状況が変化している。かつて、その代表格だった田中みな実(33)はいまや「女が憧れる女」だ。彼女がMC陣の一角を担う「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)は今月からレギュラー番組となった。

 また、秋元康は現在最も力を入れている日向坂46の推し曲に「アザトカワイイ」を持ってきた。以前「ぶりっこ」として同性に敵視された要素がいまや「あざとかわいさ」として好感を呼ぶようになってきたのだ。

 そんななか、相変わらずなのが吉岡里帆(27)だ。じつは今年、メディア露出が減っているのだが、6月に発表された「嫌いな女優」アンケート(文春オンライン)でもしっかり19位にランクイン。「あざとい」「ぶりっこ」「華がない」といった声を集めてしまった。

 ちなみに、彼女のメディア露出のピークは2017年。ドラマ「カルテット」「ごめん、愛してる」(ともにTBS系)をはじめ、アニメ映画「名探偵コナン から紅の恋歌」のゲスト声優や「NHK紅白歌合戦」の審査員など引っ張りダコだった。CMでも、日清食品「どん兵衛」のどんぎつねシリーズが始まったほか、日本コカ・コーラの「綾鷹」資生堂の「エリクシール ルフレ」などに起用され、女王的存在に。「吉岡里帆『スッピン濡れ髪』で会いに行った佐藤健(さとうたける)宅」(女性セブン)というスキャンダルも報じられた。

 翌18年には、主演ドラマ2本の数字がいまいちだったことから失速してしまうが、それでも去年の今頃はドラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系)にレギュラー出演中だったし、主演映画「見えない目撃者」と準主役の声優を務めたアニメ映画「空の青さを知る人よ」が公開中だった。また、12月にはアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)の「まる子の孫がやって来た?」の回にゲスト声優として登場。神回として評判になり、筆者にとってもこれが彼女のベスト作品だったりする。

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「男を取られそうな女」のイメージ