まだまだエネルギッシュなテリー伊藤さん(撮影/上田耕司)

 今年1月期のドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)がヒットして、にわかに注目が集まっている“昭和”という時代。天才プロデューサーと呼ばれたテリー伊藤さん(74)が手がけた名物企画も、今の時代なら眉をひそめられかねないほど過激なものばかりだった。【前編】では同ドラマがヒットした背景などを分析してもらったが、【後編】では自らの企画が原因でクレームの嵐になったり、警察ざたになったりしたという型破りなエピソードを語ってもらった。

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【前編】<「不適切にもほどがある」昭和のテレビマンだったテリー伊藤が語る「ドラマのうまさ」と「物足りなさ」>から続く

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 テレビの企画に対する許容度が現在とはまったく異なっていた昭和の時代。テリーさんも今ならコンプライアンスに抵触しそうな番組を数多く生み出してきた。

「ムチャクチャな番組をいっぱい作りましたよ。たとえば、元ボクサーのたこ八郎さんに東大生の血を輸血したらIQは上がるのかという実験とかさ」

 文字にするだけでも本当にムチャクチャな企画だが、IQはどうなったのか。

「上がるわけないじゃないですか(笑)。そのうえ、どこかの医師団体からクレームが来ましたよ。健康体なのに、輸血なんか遊び半分でしちゃダメだって」

 逆にクレームだけで済んだのも昭和ならではかもしれない。テリーさんは昔を振り返りながら、こんな昭和特有の企画も語ってくれた。

「上野公園で寝ているホームレスをひっぱり出してきて、シャワーを浴びさせて、スーツ着せて、エリートサラリーマン風にさせて、東京都庁の前を歩かせたりとかさ。『ヒッピーからヤッピー(都会の知的エリート)へ』というのがテーマだったんですけど、放送後に、ある団体から『ホームレスをおもしろがっている』とクレームが来ました」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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動物愛護団体からクレーム