特に驚かされるのが、パンや焼き菓子、ケーキ類の値段。以前に比べてぐんとクオリティが高くなったことは間違いないのですが、いずれも日本の倍ほどの値段で売られています。ケーキが1ピース7000Wは基本で、焼き菓子ですらフィナンシエが1つ3000Wはします。そして、最近、韓国では塩パンブームがきていますが、具のないシンプルな塩パンが1つ3000W!
これだけ見てもわかるとおり、韓国はもう決して「物価が安い国」ではないんです……。ソウル留学や就職を考えている人は、その点をふまえて韓国の生活をイメージしてください。
以前のように短距離でもタクシー移動したり、外食をしまくったり…ということは難しくなってしまいましたが、それでも、日本とは比べものにならないほどコスパのよい美容施術を受けたり、韓国ならではの退勤後のライフスタイルを楽しみながら、毎日充実した生活を送っています。ふとした日常のなかにこそ、韓国のリアルが詰まっています。笑って、悩んで、戸惑って。それでもめちゃ楽しいのがソウルなんです!
「おごり合い」は絆を深める手段
韓国には、“おごり合う”文化があります。食事のたびにおごり、おごられて循環しており、学生時代はこの「おごり文化」に慣れるのにかなり時間がかかりました。大学で後輩が先輩に「ご飯おごってください!」というのが挨拶レベルに当たり前なのを見てびっくり、友達同士でも何かあると「今日は私がご飯おごる!」と言っていて2度びっくり、とにかく韓国はご飯をおごりまくります(笑)。
学生時代はおごりすぎてお金がなくなるのではないか……と本気で心配したものです。韓国人は自分と無関係の他人には無関心すぎる部分があるのですが、一度親しくなるととことんまで尽くす傾向があるので、「自分に何かよい事があった」場合は親しい人と共有したいし、ご飯をおごってあげたいという思考になるのかな……と個人的に思っています。
ただ、さすがに物を買ってあげることはあまりありません。「ご飯食べた?」が挨拶代わりということからもわかるように「ご飯を一緒に食べる」という行為が、韓国では人と人とをつなぐ大事な手段になっているようです。