高校1年生でK-POPにハマり、高校卒業後の18歳で単身渡韓。以来、13年間を現地で過ごし、いまもソウルで会社員として働くYouTuberの「こりあゆ」さんが、YouTubeでは語り切れなかったこれまでの韓国生活を一冊の本にまとめた。彼女にとって初の著書、4月19日発売の『ソウル在住会社員&YouTuberが教える SEOULな暮らし方』だ。
その内容は「韓国に住むために読んでおきたいトリセツ」。実際には住まないという人も、韓国ライフを疑似体験できる一冊になっている。この記事では、『SEOULな暮らし方』の発売を記念して、こりあゆさんが「長年住んでも、飽きることがない」と話す韓国での日常についての章から一部を抜粋して特別配信。ソウルのリアルを感じてほしい。
***
韓国人のパーソナリティから、文化や食事、恋愛……など、日本と似ているようで、知れば知るほど小さなところで文化の違いが見えてくるのが韓国という国の面白いところ。長年住んでいても、飽きることがありません。
いまも目まぐるしい速さで成長し、変わっていく韓国で、13年間、いろいろな変化を肌で感じてきましたが、ここ数年で1人文化が定着し、日本人が住みやすい環境になってきたなと思います。
特にデジタル化が進んでいる韓国では今や、カフェの注文や、ペダル(配達)などで会話する必要がないので、韓国語が話せない外国人でも安心して滞在できるようになりました。そしてもう、1人で外食をしても、昔のように驚かれるようなこともなくなりました。
物価はかなり上がっていて、以前のような「安い国」ではなくなっているけれど、「おごり文化」は健在。「ソゲ文化」も日常に息づいていて、日本にソゲがないことに驚くほどです。その一端をご紹介すると……。
「物価が安い国」ではないけれど
13年前に比べ、物価がとても上がっているソウル。私が韓国に来た2012年は「物価が安い国」として旅行雑誌でも安さをうたったコメントが目立ちました。当時のタクシーの初乗り料金は2400W(今は4800W/1wは約0.1円)、キンパッが2000W(今は3900~5500W)。また、アルバイトの最低賃金は5000Wほどの時代でしたが、今やその倍の9860Wになっています。