アニメ「ちいかわ」でちいかわを演じる12歳の声優、青木遥さん。声優に興味を持つきっかけのひとつは「アニメやマンガが大好きだったこと」。いま、ハマっている漫画もわかりやすく紹介してくれた。話を聞くと、「好き」を大切にする家族関係が見えてきた。
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両親ともに漫画好き
「いまのお気に入りは『文豪ストレイドッグス』。バトル漫画でアニメ化もされています。文豪とタイトルについている通り、登場キャラクターは太宰治や江戸川乱歩、宮沢賢治や与謝野晶子、国木田独歩といった文豪たち。それぞれが著書に関連する異能力を持っていて、例えば太宰治だったら異能力は『人間失格』、江戸川乱歩だったら異能力は『超推理』。その設定からしてすごく面白いんです」
説明がうまい。新しい漫画やアニメを知ると、声優心がくすぐられ、その登場人物を演じたくなるようになったという。
古い漫画もよく知っていた。両親ともに漫画好きで、自宅の書棚には新旧のマンガがたくさん置いてあり、自然と漫画に親しんできた。
「『よつばと!』っていう漫画はめっちゃ面白いのにまだアニメ化されてないんです。アニメ化されたら、主人公のよつばを演じてみたい。時々生意気なところが演じがいがありそうです。『正反対な君と僕』も好きで、全巻持っています!」
自室の本棚には、「正反対な君と僕」が全巻きれいに並んでいる。
家族は「趣味人」揃い
「私はズボラで片付けが苦手なので、片付けが得意な双子の姉がきれいに並べてくれました。部屋は、いまはちいかわグッズだらけ。母に『いいかげんに片付けなさい』と言われたので、この前ようやく片付けて、いまのお部屋は自信があります!」
遥さんは「片付けは苦手」というが、裁縫と料理は得意。ちいかわグッズを入れている布の収納ボックスが破けてしまった際は、自分で縫い直した。取材に同席した遥さんの父は遥さんが作った布製のカードケースを愛用していた。
「物を作ることが好き。腰が重くてなかなか上がらないんですが(笑)、いざやるとなるとスイッチが入って、いろいろなものを作っています。料理のなかでは生姜焼きが一番得意。姉は私の料理をなかなか褒めてくれないんですが、生姜焼きは毎回『おいしい』って言ってくれます」
青木家は趣味人揃いだ。