――動画では、どのようなところをチェックしますか。
テレビはわずかな時間で伝えなければいけないので第一印象をチェックします。奇抜なことをする人もまじめな内容をやる人も様々ですが、根本は、「短い時間でわかりやすく人に伝える」ことが大切。そこができているかを、動画で見させてもらっています。
――面接ではどのようなところを見ますか。
面接官によっても違いますが、「伝えたい」「何かをやりたい」という熱量が大事ですので、「やる気がある」「元気がある」といったところもひとつの武器になると考えてチェックしています。それに加えてテレビ局員は多くの職種、業界の人と関わる仕事でもあるので、周りの人に気遣いができるかどうかという人間性も見させてもらっています。
それぞれの面接フェーズによって見るポイントは変えていますが、全体を通してテレビ局員として働いていると起こりうるシチュエーションに対応できるか、ということを意識して面接しています。
――どういう人に入社してほしいですか。
基本的には、「チャレンジができる人」とお伝えしています。
テレビ朝日はまだ、視聴率でも売り上げの面でも在京キー局5局の中で総合1位を取ったことがありません。しかし、視聴率では2年連続、個人全体で2冠を獲得し、ビジネスについては「テレビ朝日360°」をかかげて多角的な展開を仕掛けています。チャレンジをしていかなければ1位を取れないので、ほかの局がやる以上の新規分野に手を出しているのがテレビ朝日です。チャレンジや変化を恐れず、何か新しいことに挑み続ける意識を強く持っている学生に来てほしいです。
――テレビの人気は下がっていますか?
確かに学生の生活スタイルはすごく変わったと思います。テレビは良くも悪くも注目される業界なので、テレビの力を見切ってしまっている学生も多いのではないでしょうか。
ただ、テレビはコンテンツホルダーとしての強みがあり、それをテレビというプラットフォームだけではなく、世界に向けて展開する力もあります。配信の視聴数などが大きく取り上げられますが、テレビの視聴率や見逃し配信の視聴数などをトータルで換算したリーチ力はまだまだ価値があると思います。