展開先は自動車から通信、医療まで幅広い。特に得意なのが、鉄道や建機、ファクトリーオートメーション(FA)、航空宇宙・防衛向けだ。1932年の創業当初から、米軍との取引などを通じて鍛えられたようだ。軍の規格では耐衝撃性や耐振動、耐熱性など厳しい性能が求められる。

 ノードソンは、接着剤やコーティング剤を塗布・処理する装置のグローバルメーカーだ。同社の精密塗布装置はグローバルスタンダードとして世界中の多くの企業に導入されているという。塗布やコーティングの技術も、前述の水処理やコネクターといった技術と同じように、様々な分野で求められる。2023年8月には農薬散布用の精密制御技術を持つイタリアの企業を買収するなど、製品のラインナップや展開先を拡大している。

10%の税金

 米国株への投資にあたっては、配当や分配金について現地で10%の税金がかかる点に注意しよう。値上がりで得られた利益は非課税だが、新NISAを使っても現地で取られる配当や分配金への課税は避けられない。

 また、証券会社によって扱っている銘柄や売買手数料、為替手数料が異なることも知っておきたい。米国株でもネット証券など売買手数料や為替手数料を無料化するところもあるが、一時的なキャンペーンで安くなっている場合もある。保有する銘柄や取引の頻度が多くなると費用もかさむので、証券会社のホームページなどでよくチェックするようにしよう。

 さらに日本株に比べて銘柄や市場全体の情報量が少ないため、普段の情報収集が重要になる。強い国でライバルとしのぎを削る企業の高い成長力を取り込むためにも、しっかりとした準備をしておこう。

(AERA dot.編集部・池田正史)

※株式投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。

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