配当は、その時々の企業の業績や還元姿勢に左右される。戸松さんは、長く株式を保有することを視野に入れ、直近の配当利回りばかりでなく、増配の継続性を重視するという。増配が続けば、結果として長く保有した場合の利回りは有利になるという考え方だ。

「NISAは長期投資が軸になります。長く投資できる銘柄に投資するべきでしょう」(同)

 今回挙げてもらった銘柄をみると、消費者の暮らしや企業の事業活動に欠かせない分野で高いシェアや、ライバルに差をつける技術やノウハウを持つ企業が目立つ。にもかかわらず、日本ではまだ一般にあまり知られていない企業が多い印象だ。

水は欠かせない

 このうち、エコラボは、洗浄剤や洗浄機器、水処理システムといった水処理・衛生サービスを幅広く手がける老舗企業だ。170カ国以上に展開し、顧客には食品・飲料会社やIT大手、電力、化学、製紙メーカーなど主要企業も名を連ねる。

 企業が事業活動を進める上で水は欠かせない。同社はその利用や管理、処理するための製品やシステムを持つ。消耗品の交換など既存客からのメンテナンス需要も多く、収益の柱になっている。強固な顧客基盤や収益基盤を支えに、着実・安定的な成長が見込まれるとしている。

 アンフェノールは、世界最大級のコネクターメーカー。各種コネクターやケーブル、アンテナ、センサーの設計・製造を手がける。「コネクターはあらゆる電子機器で使われます。技術革新に伴って、新しい需要が生まれることになるので将来的な成長の機会も持ち合わせています」(戸松さん)。

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