
お笑いの世界の目印に
有田:「脱力タイムズ」は“脱力”とか言っているわりにどんだけ会議をやっているか(笑)。だから、いろんな方から「面白い」って言ってもらえるのはうれしいですけど、大変は大変なので、どのくらいまでその頭を使えるのかっていうのは、もうわからないです。いつか尽きるかもしれませんし。だから、マジで早く「有田ちゃんネル」を作りたいです。
——それでは、コンビとして次の10年を歩むうえで目指すべきところは?
有田:まさに「くりぃむナンタラ」がそうですけど、「二人でお願いします」と言ってもらえる番組があるうちは、一生懸命コンビとしてやっていきたいなと思います。こういう番組がなくなってしまったら、コンビであってコンビでないみたいな感じになってしまうので。

上田:そうね。本当にこれですよ。くりぃむシリーズをずっと、コンビとして続けられたら。こういうバカバカしいものを民放地上波で続けられたら、それが一番です。
偉そうに言うつもりはないですけど、この番組を続けることが、これからお笑いの世界に入ってくる子たちの目印になるんじゃないかなと思っていて。「こんな番組がやりたいから芸人になりました」とか「こういう番組を作りたくてテレビ業界に入りました」って言われるような存在でありたい。まあ、カッコつけた理想ですけどね。毎週ふざけられれば、僕らはそれでいいんですけど。
(編集部・藤井直樹)
※AERA 2022年8月1日号より抜粋