瞳さんと筆者はかれこれ9年近いお付き合い。毎年、ライブツアーや楽曲制作に明け暮れ、1946年生まれ(現在77歳)とは思えぬ若々しさに驚かされているが、実は2024年はこの鉄人にとって苦難の幕開けだった。1月30日に肺炎で緊急入院、ようやく退院したかと思えば3月9日には出先の神戸で転倒し胸を強打。どちらも肝を冷やしたが、特に後者は筆者が企画したテレビ番組収録にお招きした帰途の出来事だったのでちょっと責任を感じてしまった。そんな経緯もあり、13日の記念イベントで元気にドラムを叩き、ステージを駆け回る瞳さんを見た時は万感胸に迫る思いがあった。

昭和、平成、令和と自己をブラッシュアップさせながら走る”老虎”瞳みのる。今後も彼の生きざまを追いかけたい。

撮影・イシバシトシハル
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中将タカノリ

中将タカノリ

シンガーソングライター・音楽評論家。2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。昭和歌謡、アメリカンポップスをフィーチャーした音楽性が注目され、楽曲提供も多数手がける。代表曲に「雨にうたれて」など。2012年からは音楽評論家としても活動。数々のメディアに寄稿、出演し、近年の昭和歌謡ブーム、平成J-POPブームに寄与している。2023年5月10日にキングレコードから橋本菜津美とのデュエットシングル「夜間飛行~星に抱かれて~」リリース。

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