激しい運動はするなと言われてるんだけど

――もうちょっと元気に生きていただかないと困ります(笑)。入院中はどのように過ごされていたのでしょうか?

瞳:食事とブログを書く時以外はほとんどベッドに横なったまま、天井を眺めて過ごしていました。途中で転院するんですが、そこで医師に今後のことを相談すると「3月にライブするならステロイドを投与したほうがいい」と言われ実行。それまで脈拍が120近くあったのが60くらいに落ちて一気に楽になりました。同時に血圧が下がってしまったので、それはそれで対策しなくちゃいけなくなったんだけど、今はステロイドを少しずつ減らして平常に戻りつつあります。

――生活改善のようなことはされているんですか?

瞳:「激しい運動はするな」と言われてるんだけど、それだとドラム叩いたり歌ったりできないじゃないですか(笑)。ドラムと歌を同時というのが一番疲れるから、少しそういう曲を減らしたり、できる範囲で調整していくしかないですね。

撮影・イシバシトシハル

社会に関わり続けたい 音楽で物申したい

――入院中の2月3日、横浜サムズアップ公演は瞳さん抜きで、二十二世紀バンドのみでやりきりました。

瞳:無事にやってくれたと聞いて感慨深いものがありました。10年やってきて良かったな、これで、たとえ僕がいなくなってもザ・タイガースやグループサウンズの魂を受け継いでくれる存在ができたなと。

――今後の活動の抱負をお聞かせください。

瞳:音楽を通して社会に関わり続けたいということですね。ウクライナの紛争はもちろん、今、社会で起こっていることについて積極的に音楽で物申していく。僕たちは過去、現在、未来の三つの時代に生きています。過去を忘れず、現在を大事に、未来を見据えた表現をしていきたいなと思っています。

撮影・イシバシトシハル
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元気にドラムをたたき、ステージを駆け巡る