「橋本はSNSでたたかれた経験もあり、誹謗中傷への向き合い方にもたけているようです。心無い言葉に対して『全然気にしていないです』や『それはどうかと思う』と意見は言わず、『心の中でしっかりと抗うことが大切』だとインタビューで語っていました。中傷に対してもきちんと自分のスタンスを持っているところはメンタルの安定を感じますし、国民的番組でも動じない司会ぶりにもつながっていると思います」(同)

 紅白できつねダンスを披露したように、「サービス精神も旺盛だ」と言うのは週刊誌の芸能担当記者だ。

「人を喜ばせるために生きているというくらい、サプライズやプレゼントが大好きだと過去に語っています。昨年、映画で共演した太田夢莉が舞台あいさつで『環奈ちゃんにひたすら笑わせてもらっていました』と明かしていましたが、太田はそれで緊張が一気にほぐれ、橋本の姿に元気づけられていたそうです。やはり、福岡のローカルアイドルから成り上がっただけのことはあり、人から気に入られる才能は天性のものがあります。コミュニケーション能力の高さという点では、無類の酒好きというのもポイントが高い。焼酎好きの酒豪として有名ですが、酒席では、すかしたり気取ったりするような“女優らしさ”は皆無で、ノリも良く、ガンガン焼酎を飲みまくるとか。かわいらしいルックスとのギャップが、年配の共演者やスタッフにはたまらないのでしょう」

 芸能評論家の三杉武氏は橋本環奈についてこう述べる。

「橋本さんといえは、やはり“愛され力”がずばぬけています。実写映画『銀魂』で共演した小栗旬さんら俳優仲間とは私生活でも仲が良く、小栗さんの自宅には何度も泊まりに行っているそうですが、それだけではなく、橋本さんが1人暮らしをはじめる際にはお祝いとして、みんなで家電屋に行き、小栗さんからは洗濯機を、ムロツヨシさんからは冷蔵庫を、菅田将暉さんからは掃除機をプレゼントされたというエピソードは有名です。いかに橋本さんが携わった作品の共演者やスタッフから愛されているかがよくわかります。単にルックスに恵まれているだけではなく、人への気遣いやサービス精神の良さなどを含め、類まれなる人間力があるのでしょう。紅白司会に関しては、過去を振り返っても連続で起用されるケースが多いので、早くも今年の司会の有力候補の一人と言っていいでしょう」

 紅白司会で「覚醒」した橋本が、女優やタレントとして、今後どんな新しい一面を見せてくれるのか楽しみだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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