打線に関しては3月17日のロッテ戦(千葉)で佐々木朗希から4点を奪うなど、粘り強さは健在。しかし主砲・浅村栄斗がキャンプでは疲労の影響で別メニュー調整となるなど、オープン戦でも調子が上がってこない。また来日2年目の助っ人フランコもオープン戦で下位打線を打っているような状況では、ベストメンバーが決まらないのも納得だ。

「野手は若手の競争が激しくなり選手層は厚くなりつつある。浅村、阿部寿樹、岡島豪郎、島内宏明といったベテランが仕事をしてくれれば……。パワハラ問題で安楽智大が抜けてブルペンの戦力低下も懸念される中、投手陣の踏ん張りがカギを握っている」(楽天担当記者)

 両球団ともに現状では厳しい形で開幕を迎えそうだ。しかしヤクルトは2015年と21年に前年最下位から優勝するなど、下馬評が低い時に信じられない力を発揮してきた。楽天も2013年に前年4位からリーグ優勝、日本一となったことがある。前年やオープン戦の結果は当てにならないことが多いことを、今季も証明して欲しいものだ。