「エンペラーが見たい」と一般参賀したフィリピン人の女性たち(撮影/上田耕司)

 皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、愛子さま人気の高まりも感じたという。

 愛子さまは3月に学習院大学を卒業し、4月から日本赤十字社の嘱託職員となる。

「愛子さまなら」が国民に浸透

「記者会見などさまざまな場のご発言などを見ても、愛子さまは極めて優れた見識をお示しになっています。もし女性天皇が誕生したとしても、『愛子さまなら務められる』という考えが、国民に浸透しはじめている現れじゃないですかね」(神田氏)  

 雅子さまと愛子さまの、母娘仲のよさを感じさせる光景はよく見る。2月9日には、外国(ケニア)から要人を招いた昼食会に初めて出席した。愛子さまは隣に座ったケニアの女性大臣にスワヒリ語で「こんにちは」と話しかけ、英語でも談笑なさったという。

「雅子さまは困った時や体調が悪い時、愛子さまはずいぶん、サポートされたように思います。雅子さまとしては愛子さまによって助けられたという気持ちがあると思います。外国から賓客が来た時とかも、愛子さまは陰になり日向になって、いろいろと力を尽くしているようです」(神田氏)

 愛子さまは日本赤十字社に就職後も、皇室行事はこなされる予定だ。これまではイギリス、オランダを訪れたことがあるが、ルト大統領は「3カ国目はケニアに」と招待したという。愛子さまは海外での皇室にも人気が出始めているようだ。(AERA dot.編集部・上田耕司)

雨の中、早朝から一般参賀に並んだ人々(撮影/上田耕司)
最前列ど真ん中から。ベランダに勢ぞろいした天皇陛下、皇后陛下、愛子さま、秋篠宮さま、紀子さま、佳子さま(撮影/上田耕司)
お手振りのタイミングを待つ愛子さま(撮影/上田耕司)
ベランダに姿を見せた秋篠宮さま、紀子さま、佳子さま(撮影/上田耕司)
佳子さまの表情は明るい(撮影/上田耕司)
愛子さまに続き、最後にベランダを去る佳子さま(撮影/上田耕司)
1回目の一般参賀で宮殿ベランダ前に集まった人々(撮影/上田耕司)
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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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