秋田から来た男性。雨に濡れて待っていた(撮影/上田耕司)

愛子さまに「パワーをいただきました」

 帰り道、赤いレインコートを着た40代の女性に話を聞いた。

愛子さまが見えました。大人だなと思いました。これから頑張ってくれる人だから。成人になって、赤十字社で働くし、次の天皇になるというのもまだ全然、ダメになったわけではないと思いたいです。きょうは愛子さまから気のパワーをいただきました。女性天皇になってほしい気持ちはあります」

 ベビーカーに3歳の男児と2歳の女児を連れてきた30代の夫婦は、千葉県から来たという。

「せっかく休日でお休みいただいたので、子供も連れて来て、一緒に見せてやりたいと思いました」と夫が言えば、妻は「間近で見れてホントに良かった。陛下のお言葉で『みなさん一人一人穏やかな春となるよう』というところが良かったです。これから家族で買い物に行ってきまーす」

譲り合って傘を下ろした

 日の丸の国旗を手に持っていた女性は、都内から来た。

「私の位置からはギリギリしかベランダが見えなかったんですが、皇族の方々が現れると、ほとんどのみなさんが傘を下ろし、他の人にも見えるようにしていた。お互いに譲り合って、陛下の前に立った。陛下のお言葉には震災のご心配をされたりして、ご配慮がありましたね。皇族みなさんの姿を見たら、何だかすがすがしい気持ちになりました。雅子さまは優雅でしたし、愛子さまには成年皇族としてご活躍が期待できますね」

 フィリピンからやって来た28歳と30歳の女性2人組は、3歳の子どものベビーカーを押していた。

「フィリピンにはエンペラーがいないから一度見たかったし、子どもにも見せたかった。フィリピンではバースデーをすごく盛大にお祝いするんです。きょうは幸せな気持ちになりました」

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愛子さま人気の高まり