同時に、その姿を次の世代(子どもの世代)に見せて、「年を取るのも悪くない」「人生100年時代がきてよかった」と思ってもらえるようになったら素晴らしいです。

 私たち介護職はそのお手伝いをします。

 介護のプロの使命は、「親が長生きしてよかった」「親がおとうさんらしい/おかあさんらしい最後の生活を送れてよかった」とあなたに感じてもらうこと、ひいては、「私も、おとうさん/おかあさんのように、年を取っても自分らしく、自立した毎日を送れるようにしよう」と希望をもってもらうことだと、私は思っています。

 介護は介護を受ける本人(親)だけの問題ではありません。子どもや家族など周りの人も豊かになってはじめて、人生100年時代の介護といえるのではないでしょうか。

 そう思って、これからも現場の介護を続けていきます。

(構成/別所 文)

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