デビュー曲「Jupiter」が大ヒットし、現在も第一線で活躍する平原綾香さん(39)。自らの「ライフワーク」だというチャリティーコンサートや「Jupiter」のときよりも忙しかった意外な時代について語った。
【写真】平原綾香さん。睡眠を取れるのは車の中だけでも「苦にならなかった」という
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きっかけは東日本大震災
「きっかけは東日本大震災でした。『私も動き出さなきゃいけないな』って」
平原さんは、「平原綾香 Jupiter 基金」設立の理由をこう話した。平原さんが設立した同基金では、ほぼ毎年チャリティーコンサートを行っている。
チャリティー自体に携わることになったのも、災害が契機だった。デビュー翌年の2004年、新潟県中越地震が起こり、その被災者から「Jupiter」を流してほしいというリクエストがラジオ局に多数届いたという。
「当時はデビューしたてで、誰が自分の歌を聴いてくださっているんだろうと不安なまま、音楽活動をしていました。そんなときに避難所にいる方々に聴いていただいていると聞いて、自分の歌が人に届いているという実感が初めて出てきたんです。歌手として音楽活動をしていくための最初の勇気をくださったのが、災害で大変な思いをしている方々でした。
だから、その後も社会貢献にも重きを置きながら、音楽活動をしてきました。東日本大震災が起きたとき、中越地震で被災された方から、『自分が大変だったときにたくさん支えてもらったから、いま震災で傷ついている人たちに少しでもエールを送りたい』というメッセージとともに、『Jupiter』のリクエストが届いたことが嬉しかったですね。つながっているんだな、って」
03年、大学在学中にデビューした。忙しい日々だったのではと尋ねると、「あまり忙しいと感じなかった」と答えた。