複眼経済塾塾長の渡部清二さん

 日経平均株価が4万円の大台に乗るなど日本株は急騰している。四半期ごとに発行される『会社四季報』(東洋経済新報社)を、27年にわたって100冊以上読破し続けることから「四季報の達人」と呼ばれる複眼経済塾塾長の渡部清二さんの目にはどう映っているか。株式市場の先行きや四季報の読み方のコツを聞いた。

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――株式市場が好調です。

 日経平均が史上最高値を更新することは、実は昨年6月の時点で当塾内ではある程度見込んでいました。参考にした一つが米ダウ工業株平均です。

 ダウ工業株平均は1929年の「暗黒の木曜日」をきっかけとした暴落の後、当時のピークだった381ドルから最安値まで約89%下落、54年の最高値更新まで約25年2カ月かかりました。これに対し、日経平均がバブル期につけた高値は3万8915円。ダウ工業株平均のピークの値(381ドル)を大体100倍すると日経平均の値動きと比べられそうだと考えました。

5万2千円前後まで上昇する可能性

 ただ日経平均は底値まで約82%下落し、下落が続いた期間も33年余りと長かった。そのため日経平均が史上最高値を更新するまでダウ工業株平均よりも時間がかかると考えました。昨年6月の時点で「史上最高値の回復まであと6~9カ月くらいかかるかな」なんて話していたのです。その8カ月後の今年2月、日経平均は実際に史上最高値を更新しました。

――今後どうなるとみていますか。

 ダウ工業株平均の値動きがヒントになるとすれば、まず目標になりそうなのが、当時のダウ工業株平均が高値回復後につけた一つ目のピーク521ドルです。日経平均は目先、いったん下落する場面があるかもしれませんが、521×100=5万2千円前後まで上昇する可能性もあるのではないでしょうか。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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