棚の前にワゴンを置いて使いづらく狭かったキッチン/ビフォー

 ランドセルや学生カバンがリビングに置きっぱなしだったのが、きちんと定位置に置かれるようになりました。子どもたちは自分の持ち物をちゃんと管理できて、不要なモノは定期的に手放しています。

 夫の趣味のモノでいっぱいだった部屋も、少しずつスッキリしてきました。

「ちょっと前まで散らかっていたのに、今は朝起きたときにきれいなリビングが目に入って清々しい気分になります」

 最後の悩みだった家の片づけが終了すると、三矢さんは「毎日が楽しい!」と素敵な笑顔を見せてくれました。

「片づけは学校で習わないからできなくて当たり前だとプロジェクトで聞いてから、気持ちが楽になりました。ちゃんと教わったことで結婚前からの悩みも解決できて、本当によかった!」

全体的なモノの量が減って棚の引き出しも開閉がスムーズに/アフター

 さらに、三矢さんは片づけを通して自分と向き合ったことで、他人の基準を気にすることがなくなったと言います。

「自分は自分と思えるようになると、イライラする率が減りましたね。勝手に期待してガッカリすることもないし、“こうしないとダメ”という固定概念もなくなって。片づけでこんなに人生が変わるなんて思いもしませんでした」

 片づけが習慣化できて、ずっときれいな家をキープできるようになった三矢さん。自分の悩みを解決しようという努力の結果、人生から“片づけ”という悩みが消え、人生観まで変わったとのこと。

 小さな頃から片づけられず、今も悩んでいるという方は多いかもしれません。三矢さんのような努力と素直な気持ちがあれば、人生を変えるチャンスは訪れるはずです。そのような方たちを全力でサポートしていこうと、改めて感じました。

▼▼▼AERA最新号はこちら▼▼▼