宇賀なつみさん(撮影/写真映像部・上田泰世)

 元テレビ朝日のアナウンサーで、独立後はすべての業務を自分でこなす「完全フリーランス」として働く宇賀なつみさん(37)。テレビやラジオにとどまらず、執筆業にも活躍の場を広げている。独立してからも引っ張りだこの宇賀さんに、フリーになった理由や独立したからこそできる働き方などについて聞いた。

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「テレビ朝日の最後の1~2年は、同じ場所で足踏みをしているような感覚があったんです。だから、『何かを変えないといけないな』って」

 フリーになった理由を尋ねると、宇賀さんはそう話し始めた。

「報道ステーション」から始まり、朝の情報番組、バラエティー、スポーツなど、さまざまな番組を担当し、順風満帆なアナウンサー人生を送っているように見えた宇賀さん。しかし、あるときから、自分自身の将来について思い悩んでいたという。

テレビ朝日のスポーツキャスター時代に神宮球場で撮影(画像=宇賀さん提供)

「入社して10年近くたって、初めは想像できなかったような場所にいると感じていました。でも、これからの10年を考えたときに、ある程度予想がついてしまうなって思ったんです。それは立場とか、仕事内容とか、収入とか。先が見えると、一つ一つの仕事をただ『こなす』だけになってしまうんじゃないかと不安が出てきたんです」

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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