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 がん患者の7割以上が高齢者です(2016年、全国がん登録データ)。高齢の親ががんになったとき、親の状況によっては、入院や外来治療、手術、術後のリハビリなどで子どものサポートが必要になることも。残された時間を有意義に使うために治療をやめる、という選択をするケースも考えられます。子はどんな役割をどんなふうに担えばいいのでしょうか。専門家とともに考えました。本記事は、週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2024』の特集「親ががんになったとき、子にできること」よりお届けします。全3回の2回目です。

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治療の節目には同行して今後の見通しを聞いておこう

 病院選びと治療法が決まって一息、ではなく治療はここからが本番。治療を受ける親にどんなサポートができると望ましく、またそれにどう向き合えばいいのでしょうか。3人の専門家、都立駒込病院 患者・地域サポートセンター 長谷川尚子さん、ささえあい医療人権センター COML代表 山口育子さん、公益財団法人日本対がん協会 相談支援室マネジャー 北見知美さんが、具体的な場面ごとにアドバイスします。

<1>入院や外来治療に同行

 入院日、退院日、手術日、抗がん剤の外来治療の初日など、治療の節目には同行したいものです。遠距離や仕事が忙しい場合は、きょうだいや親戚、妻や夫の協力を得るなども考えて。  

 「入院時は持ち物に不備がないか確認し、親の普段の様子を看護師さんに伝えるといいですね。退院後もいままで通り過ごせるかを事前に医師に確認し、退院した日は家での様子を見守ってください」(長谷川さん)

 外来での抗がん剤治療も、初日は付き添いたいものです。

 「どんな副作用がでるかわかりませんから、少なくとも帰りはいっしょに。外来には、がん専門看護師やがん化学療法看護認定看護師などの専門家がいる場合もあります。副作用が気になるときには、サポート方法などを相談するといいでしょう」(山口さん)

 「外来で抗がん剤の効果を判定したり、お薬を替えたりするときには同行しましょう。治療の効果と副作用を比較して、今後の治療方針を変更する場合もありますから」 (長谷川さん)

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医師との人間関係を築く4つのこつとは