元小結・千代大龍こと明月院秀政さん(撮影/上田耕司)
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 2月18日、大相撲元小結・千代大龍の明月院秀政(めいげついん・ひでまさ)さんが格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)11」に挑戦する。相手はパンクラス元ライト級1位の金田一孝介氏。巨漢の元力士と元総合格闘技1位の一戦は、これまでにない異種格闘技戦として注目を集めている。元三役まで上り詰めた実力派力士は、なぜ不良たちも集う「ブレイキングダウン」への参戦を決めたのか。また総合格闘技の経験豊富な相手に勝算はあるのか。本人に直撃インタビューした。

【写真】150キロ超の巨漢!すごいガタイの明月院さん

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「何でも聞いてください。どんどん言うんで」

 練習を終えた明月院さんは、大きな体を揺らして現れた。

「体重は引退したときが197キロあって、そこから50キロくらい落としました。なので、現在は150キロくらいだと思います」

 総合格闘技に臨むにあたり、体はだいぶ絞れているようだ。

 引退した力士の転向先といえば、これまではプロレスが圧倒的に多かった。北尾光司(元横綱)、輪島大士(元横綱)、天龍源一郎(元前頭筆頭)、曙(元横綱)などはプロレスラーとしてもファンを魅了した。一方、ブレイキングダウン(以下BD)は、街の不良たちも参加してきたように、ストリートファイト色が強い。明月院さんはなぜBDを選んだのか。

元小結・千代大龍の頃の写真(本人提供)

「プロレスだと、練習しないと試合には出られないですよね。BDはオーディションを通ってしまえば、誰でも試合に出られるからっていうのが一番大きいですね。もともと、裏方の人たちからも『BDに出て盛り上げてくださいよ』と言われていましたが、全然、興味なかったから断っていました。でも友人が僕を他薦で出したら通っちゃったんですよ」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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「相撲が一番強い」発言の真意