鈴木奈々の離婚告白に明石家さんまも驚きを隠せなかった
鈴木奈々の離婚告白に明石家さんまも驚きを隠せなかった
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  バラエティー番組「あのとき告っていたらどうなった?」(日本テレビ・午後9時)は13日の放送で第5弾を迎える。「あのとき、あの人に勇気を出して告白していたら、どうなっていたのか?」という疑問や後悔をテーマにした番組で初めてゴールデンに進出する。ゲストのひとり、鈴木奈々からはどんな胸キュントークが飛び出すのか!? 「おバカキャラ」の賞味期限について過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2023年4月22日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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 4月18日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)で鈴木奈々が離婚を発表したことが話題になっている。鈴木は2014年に一般人男性と結婚していて、テレビでもたびたび夫の話をしていた。タレントとして売れっ子になってからも故郷の茨城県に自宅を構え、そこから東京のテレビ局に通っていた。

 鈴木は、2年前の2021年の夏にはすでに離婚をしていたのだという。唐突な告白に司会の明石家さんまも驚きを隠せなかった。

 さんまや共演者たちが驚愕した理由の1つは、彼女の離婚告白が話の流れの中であまりにも自然に行われたからだ。鈴木がプライベートで出川哲朗と食事に行ったりするときに、出川は一緒に店を出ることはなく、必ず鈴木だけを先に帰らせる。それは、店を出るところを週刊誌などに撮られてあらぬ誤解を招くことがないようにしたい、という出川の気遣いによるものだ。

 しかし、鈴木はそのことを寂しく感じているのだという。出川と一緒に店を出ても恋愛関係を疑われる心配はない、と彼女は断言していた。そんな鈴木に対して出川は笑いながら言った。

「だからね、僕は気を使ってたの。結婚……してたから」

 出川が「結婚」という単語の後で言葉選びに迷い、一瞬だけ不自然な間が空いた。そこですかさず鈴木が「実は私、離婚したんですよ」と事実を打ち明けたのだ。いかにも唐突な感じはしたが、本人としてはもともと番組内で話すつもりでいて、出川の言葉を聞いたときにここしかないという流れを感じたのだろう。

 鈴木奈々は2010年代前半にテレビの世界を席巻した超人気タレントだった。底抜けに明るいおバカキャラであることを売りにしていて、モデルなのに体を張って過激な企画に挑むこともあった。『オールスター感謝祭』(TBS)の名物企画「一攫千金!ぬるぬるトレジャーハンター」での活躍はもはや伝説となっている。

 しかし、しばらくすると少しずつその人気にも陰りが見えてきて、テレビ出演の機会も減っていった。現在では、ほかの同世代の売れっ子女性タレントに比べると、テレビで見かける機会も少なくなっている。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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