■浦和「A」

 ヘグモ新体制1年目。大型補強と言っていい。引退したホセ・カンテの穴埋めとして、噂されていたスウェーデン代表FWの獲得は諦める形となったが、2022年のJ1得点王のチアゴ・サンタナ(←清水)を獲得。そして実力派ボランチでスウェーデン代表のMFサミュエル・グスタフソン(←BKヘッケン)に、ノルウェー代表の大型アタッカーであるFWオラ・ソルバッケン(←ASローマ)も手に入れ、キャンプから早くも能力の高さを見せている。

 さらに日本人では、FW前田直輝(←名古屋)、MF渡邊凌磨(←FC東京)、DF佐藤瑶大(←G大阪)、DF井上黎生人(←京都)、DF石原広教(←湘南)を獲得し、MF松尾佑介(←ウェステルロー)とMF武田英寿(←水戸)をレンタルバック。ベテランSBの宇賀神友弥(←FC岐阜)も獲得した。

 サイドバックとして機能していた明本考浩、荻原拓也の2人の同時退団は痛いが、万能型の渡邊を攻撃的左SBとして起用方針。鉄壁のCBコンビは健在で、前線の破壊力は大幅アップしたはず。何より、新外国人のクオリティの高さが際立っており、ワクワク感のある補強となっている。

■柏「E」

 辛うじてのJ1残留だった昨季からの浮上を目指すシーズン。逆輸入ストライカーの木下康介(←京都)に加え、J2クラブから昨季リーグ戦42試合に出場したボランチ・白井永地(←徳島)、サイドアタッカーとして昨季7アシストを記録したMF島村拓弥(←本)、不動のCBとして最終ラインをまとめた野田裕喜(←山形)を獲得。大卒新人としてMF熊坂光希(←東京国際大)、右SBの関根大輝(←拓殖大)も加えた。

 いずれも好選手ではあるが、J2勢の3人がどこまでJ1舞台で働けるかどうかは未知数であり、それよりも仙頭啓矢、山田康太、椎橋慧也の主力3人が他クラブへ退団したことの方が大きく、昨季レンタル先の徳島で13得点を挙げた森海渡の完全移籍での流出も痛い。

 昨夏に期限付き移籍で加入したCB犬飼智也を完全移籍に切り替えたことは評価できるが、現時点での戦力収支はマイナスだと言え、新シーズンへの期待感は高くない。今季も細谷真大、マテウス・サヴィオの2人に頼ることになりそうだ。

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