スイーツ女子、カープ女子をはじめとして、○○女子という呼称には実にさまざまなものがありますが、歌手である玉城ちはるさんは「餃子女子」。コンサートで全国各地を訪れると、地元の名産よりも、美味しい餃子の店を探し歩くそう。



 その経験を踏まえた本書『餃子女子』では、北は北海道から南は福岡まで、玉城さんオススメの餃子の名店の数々が紹介されていきます。



 また同時に本書では、自宅で餃子を作る際のポイントやアレンジ方法も紹介。さらには、餃子の美味しさをより一層ひき立てるタレについても、すだち醤油、かおり醤油、ショウガ醤油、レモン塩、怪味ソース、バジルソース、韓国風薬味醤油、香味みそ、と8種類の作り方を伝授しています。



 たとえば、その名前からして興味深い「怪味ソース」の作り方は、練りゴマ(白)...大さじ3、醤油...大さじ2、酢...大さじ1・1/2、砂糖...小さじ2、豆板醤...小さじ1、ラー油...小さじ1、粉山椒...小さじ1、長ネギ(みじん切り)...20g、ショウガ(みじん切り)...10g、ニンニク(すりおろし)...5gを混ぜるだけ。複雑な辛さがクセになるそうです。



 あるいは、意外な組み合わせにも思える「バジルソース」の材料は、バジル(葉)...50g、松の実...10g、オリーブオイル...100cc、ニンニク(みじん切り)...1/2片、塩...小さじ1/2〜1。



 その作り方は以下の通り。



① 松の実を170℃のオーブンで6分間焼く

② 材料をすべてフードプロセッサーに入れて、なめらかになるまで混ぜ合わせる

③ 保存する場合は、熱湯消毒した瓶に詰め、オリーブオイルを加えてフタをする。冷蔵庫で約1週間保存可能



 玉城さんと同じくミュージシャン、「ヒックスヴィル」のボーカリストである真城めぐみさんも餃子女子。それも高校生の頃からの餃子好きで、専門学校に通っていたときは学校を抜け出してまで餃子を食べに行っていたというほどの、筋金入り。



 本書には、餃子とビールを食しながらの、二人の熱い餃子トークも収録されていますが、そのなかで明かした真城さんが現在はまっているタレとは、お酢とラー油だけのシンプルなもの。家で焼いて食べるときには、さらに刻んだパクチーを山盛りにして食べるそうです。



 本書で紹介される名店を訪れてみるのも良し、自分で作ってみるのも良し、さまざまな餃子の楽しみ方を発見できる一冊となっています。