岸田首相が被災地を訪れたのは発災から約2週間たった1月14日だった。このタイミングについては、「早かった」は2%、「適切だった」は17%にとどまった。「遅かった」は68%だった。「その他」(記述回答)では「遅すぎた」などの回答もあり、これらの回答をあわせると71%もの人が「遅かった」と回答していた。
「遅かった」と回答した人たちの記述回答を見ると、
「総理は国の長として責任があるため、早々に現地入りすべきであった。ヘリを使って行くべきであった」(30代、女性、茨城県)
「震度7がどの程度のものかという政治家の想像力が決定的に欠けている。地震の翌朝には首相自ら、または無理であれば知事をヘリコプターで派遣すべき。まず状況を把握しなければ対策は打てない」(60代、男性、東京都)
などとトップ自らが迅速に現場の状況を把握する重要性を指摘する声が多数あった。
岸田首相が被災者の救助や救命、支援が急がれるタイミングで、新年会に出席したり、テレビ出演していたりしたことに対し、不信感を持った人も多かったようだ。
「首相は現地入りする代わりに経団連の新年会に出るとは。東京でさえ揺れを感じたのに、責任ある立場にいて、心ある人間なら居ても立っても居られないのかと思ったが、あまりに冷淡でぞっとした」(50代、東京都)
「国のトップは甚大な災害の状況を一刻も早く把握し、対策をする必要がある。そのための首相。なのに、岸田首相は被災地に視察にもいかず、新年会をハシゴし、テレビ出演してニコニコと自民党総裁選への抱負を語っていた。その間に倒壊した家屋の下で救助を待つ人がどんどん死んでいった」(50代、男性、富山県)
他方で「適切だった」と答えた人からは、
「岸田さんにはもっとはっきりとした言葉で話をして欲しい。例えば、現地入りが遅いと言われたことに対しても、『混乱を招きかねないため、もう少し事態が把握できてから現地入りする』など」(30代、男性、沖縄)
「東日本大震災の杜撰な対応の二の舞にだけはならないよう気を付けていると感じる」(20代以下、男性、東京都)
といった声があった。