最終予選会を通過して参戦する西郷と吉田のプレーも気になる。西郷は2022年に5勝すると昨年は1勝止まりだったが、パーオン率4位(74.8264%)とショットが安定しており、平均バーディー数も6位(3.8594)というアグレッシブさは米ツアー向き。昨年は海外メジャー全試合出場も果たしており、経験値をアップさせたことも米国でのプレーへのプラスとなるだろう。
吉田は、得意の小技を芝質やコースコンディションが異なるアメリカでも駆使できるかが上位進出の鍵となりそうだ。リカバリー率は2年連続でトップ。サンドセーブ率も2022年の1位から昨年は14位まで順位を下げたが、それでもバンカーショットは吉田のゴルフを支える大きな強みとなる。環境の違う米国のコース対策ができれば、ルーキーシーズンでいきなりタイトルを獲得できるはずだ。
いずれにしても、今年米女子ツアーを主戦場とする日本勢は、誰もが高いスキルを持つプレーヤーばかりが揃う一大勢力だ。毎週のように誰かが優勝争いに絡む夢のようなシーズンになることを期待したい。