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次に、ペットのための備蓄を考えよう。おやつを含むフードや水、トイレ用品については、それぞれ7日分程度は備えておく。リードや食器、タオル、ワクチン接種状況などがわかる書類、おもちゃなどもひとまとめにしておけば、慌てなくて済む。人間用の防災セットを準備している家庭は多いから、それらと同じ場所に保管しておくのがいいだろう。最近では、ペット用の折りたたみ可能なサークルやテントが販売されていたりもする。持っていると、避難先での選択肢は確実に増える。
普段のしつけやケアも重要だ。避難所には動物が嫌いな人、動物アレルギーの人がいることを想定しなければいけない。犬や猫などはまず、ケージやキャリーケースに慣らしておくべきだ。キャリーに入れられなければ、そもそも同行避難もままならない。
また犬であれば、無駄吠えやかみ癖などをなおしておきたいところ。避難所でトラブルのもとになる。同様に、犬猫ともに不妊・去勢手術は済ませておいたほうがいい。避難所に、不妊手術をしていない発情期のメスがいれば、去勢手術をしていないオスの興奮はおさえられない。
定期的なワクチン接種を欠かさず、感染症予防を徹底しておくのも飼い主として当然だ。さらに、日頃からブラッシングや爪切りなどを欠かさず、衛生的にしておくことも最低限のマナーと言える。
これらに加えて猫の場合、大きな地震が起きた直後の行動について踏まえておきたい。まず、恐怖や不安から、どこかにじっと隠れてしまうことがある。捜し出すのに時間がかからないよう、猫がよくいる部屋のクローゼットの扉などを普段から開けておくのがいい。いざという時、そこに隠れるよう誘導できる。
パニックになって、開いていた窓や壊れたドアから脱走してしまう――という事態も比較的よく起きる。そうした場合に備えて、マイクロチップはぜひ装着を。これは犬にも言える。大規模災害時には、身の上にどんなことが起きてもおかしくはない。マイクロチップを装着しておけば、万が一はぐれても、再会できる可能性が格段に高まる。
なお、まず自分の身の安全を確保するのは大前提だ。自身が無事でなければ、ペットを守ることはできない。
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