2月1日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ・毎週木曜午後10時)のトークテーマは「答えが分かる芸能人イニシャルトークSP」。芸能界の事情通たちが芸能人の秘密をイニシャルで話し、番組最後には実名を公開するおなじみの企画だ。ゲストのひとり山田邦子は17年ぶりの出演。近年はM-1の審査員でも話題になったが、全盛期のころの人気はすさまじかった。過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2022年12月16日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
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18日に開催される「M-1グランプリ2022」の審査員に加わることが発表された、お笑いタレントの山田邦子(62)。これまで審査員を務めた上沼恵美子とオール巨人は「審査員引退」を公言しており、山田と博多大吉が入れ替わる形で加入。山田は女性芸人枠で、上沼の後任ということになるだろう。
この意外な人選にネット上では驚きの声と同時に、「山田邦子って誰?」「正直ほとんど知らないからなんとも言えない」「一体何者なのか存じ上げない」などの声も散見。一方、「適任であることは確か」「女性お笑い芸人の中ではスターだったし審査員として別に悪くない人選」などの意見もあり、山田の全盛期を知る人からすると、そこまで違和感はないようだ。
「実際、現在テレビのレギュラーは通販番組くらいで、バラエティー番組で見かけることは少ない。確かに、若い世代にとってはなじみのない芸能人かもしれません。上沼の後任として適役なのか疑問を抱くのもわかりますが、やはり全盛期はすさまじかった。1981年にデビューした山田は、『オレたちひょうきん族』の中心メンバーとして活躍後、80年代後半に大ブレーク。冠番組の『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』は最高視聴率20.4%を獲得する人気番組に。昨年6月のインタビューでは、忙しさのピーク時は週に14本、隔週のものを入れると16本もレギュラー番組を抱えていたと話していました。寝る間を惜しんで働き、視界が白くなって『あ、気絶する』という体験もしたそうです」(テレビ情報誌の編集者)
「やまだかつてないテレビ」では、KANの「愛は勝つ」や大事MANブラザーズバンドの「それが大事」が、番組のテーマソングとして使用されるとともに大ヒットした。まさに、世間に大きな影響を及ぼした女性芸人の一人だ。
また、「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京系、2019年11月7日放送)では、最高月収について聞かれると「デパートの大きな袋に入って。1億円でこのくらい」と、手ぶりを交え説明。そのまま銀行に行くか、そこから少し取って後輩と飲んだりしていたという。昭和らしい猛烈な働き方や月収の話など、大物感あふれるエピソードを見ると、レジェンド枠の審査員として十分ふさわしいのかもしれない。