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とはいえ、仲間内でのやり取りと、関係や世代が異なる人とのやり取りでは誰でも文体や表現が変わるもの。文意の読みとり方も自ずと異なりますよね。同じ日本語でも、いわば公用語と内輪言葉を誰しも使い分けています。
大学生の息子が以前こんなことを言っていました。オーストラリアの大学では幅広い年齢の人が学んでいるので、同級生とも年齢差があります。「たまに30代の人が10代の言葉遣いで話しかけてくるのだけど、かえって気を使う」というのです。私も10代の頃によくそんなことを思ったものです。「大人は大人なんだから、若者の真似をしなくてもいいよ。こっちもちゃんとわかってやり取りしてるんだから!」と。若者のことを知って歩み寄るのも大事だけど、相手の知性を信用することもまた、敬意の示し方の一つかもしれませんね。
※AERA 2024年2月5日号
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