新たなシーズンでもレギュラーとして期待されるヌートバーは、順調にメジャーのロースター登録日を増やせば、調停の権利を得てからオフを迎える見込み。それだけに今年は給料アップのためにも、是が非でも結果が欲しいところだ。
ヌートバーの他にも成績のわりに給料が格安なのが、アドリス・ガルシア外野手(レンジャーズ)だ。
かつて日本でもプレーしたガルシアは、巨人時代は4試合に出場して7打数ノーヒットと全く振るわなかった。だが、2017年以降は米国に活躍の場を移し、トレードでレンジャーズ移籍後にブレイク。2021年からレギュラーを掴み昨季は打率こそ.245(555打数136安打)だったが、39本塁打、107打点はともにリーグ2位。チームの世界一に大きく貢献し、WARのランキングでも全体で30位と高い。
だが、昨シーズンは調停前だったことにより年俸は74万7760ドル(約1億1000万円)とかなり低い水準に抑えられていた。年齢が若ければ、調停前に大型契約の提示もあったかもしれないが、今季で31歳と“遅咲き”だったこともあり、今のところ3シーズンレギュラーとして素晴らしい活躍を見せているが、メジャーで稼いだ年俸の総額は約270万ドル(約4億円)と少ない。
昨シーズン中に調停の権利を得ただけに、今オフにどれほど給料が伸びるかは見ものだ。なお、現地報道ではガルシア側が今季の年俸として690万ドル(約10億2000万円)を要求しているのに対し、チーム側は500万ドル(約7億3000万円)を提示したという。両者には190万ドル(約2億8000万円)の開きがあるが果たしてどうなるのか。ガルシアが残した数字だけを見ると、690万ドルでも安い気がしなくもないが……。
このように活躍しても選手が“権利”を得るまでは年俸を低く抑えるメジャー球団だが、一方でまだメジャーでプレーしていない選手にいきなり大型契約を提示するケースもある。