女性議員の背後にいる“オジサン”たち

 アンケートでは数多くの女性政治家の名前が上がったが、次の首相として最も現実味がある人物は誰なのか。安積氏は「順当にいけば高市氏」と即答した。

「即戦力という意味では高市さん一択です。ただ、なにせ自民党は“オジサン社会”なので、男性を押しのけて前に出るような女性は足を引っ張られる可能性がある。逆に、上の意向に忠実な上川さんは、同じ岸田派の男性議員たちにとって都合の良い存在。岸田政権がいよいよダメになったら、顔をすげかえて上川政権を擁立するのは、現実的な一手です。ただ、その“顔”の背後には、二人羽織のように、たくさんのオジサンたちが控えて腕を伸ばしている姿が容易に想像できます」

 日本初の女性首相が誕生し、リーダーシップを発揮できる日は、一体いつ訪れるのだろうか。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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